(青柳工業株式会社:平成26年度提案)    
 
 発電所で造られたさ電気は変圧器により適正な電圧に昇圧し、高圧配電に使用する変圧器は需要家が需要家側の変圧器で降圧して利用されています。旧型の変圧器は電流が流れることによる損失(負荷損)が大きく、最新のものは材質及び構造の見直し等により、その損失が最小限に抑えられています。
 
【改善前の状況】
 受電用三相6,600Vを建屋外にある変圧器で動力用三相200Vに下げて使用しています。変圧器は2個有り1974及び1989年に製造されたものです。変圧器の損失は負荷に関係なく発生する無負荷損と負荷電流によって変化する負荷損に分けられます。無負荷損失は主として磁束の通路である鉄心に発生する鉄損です。鉄損は、一定周波数の電源電圧が一時側に印加されている限り、二次側の負荷の有無にかかわらず変圧機内で発生する一定量の損失です。その損失は変圧器の容量や鉄心の材質によって決まります。
 
 
【改善提案】
30年前の変圧器と低損失型変圧器とを比較すると無負荷損失は30年前の変圧器の約46%(≒1,280W ÷2,770W)になります。
 <低損失型変圧器の無負荷損>
  @三相100kVAの変圧器無負荷損失:460W(表2)
  A三相50kVAの変圧器無負荷損失:310W(表2)
 <現在の変圧器の無負荷損>
  B三相100kVAの変圧器無負荷損失:460W÷46%=1,000W
  C三相50kVAの変圧器無負荷損失:310W÷46%≒674W
  D低損失型変圧器の無負荷損失合計:@+A=770W
  E現在の変圧器器の無負荷損失合計:B+C=1,674W
  F低損失型変圧器の無負荷損による1年間の電力量:770W×24時間×365日÷1,000≒6,740kWh/年
  G現在の変圧器器の無負荷損による1年間の電力量:1,640W×24時間×365日÷1,000≒14,700kWh/年
 
 
【省エネ効果】
 ・低減電力量:G−F=7,960kWh/年  低減金額:7,960kWh×16.13円/ kWh≒128,000円/年
 ・CO削減量:4.22t・CO/年