■千波湖学習会6月報告■

  当協会は、水戸市との協働事業として、体験しながら環境を考える「千波湖環境学習会」を、毎月開催しています。
  5月30日は、3年間のプロジェクトの事業評価説明会が行われ、活動報告を行いました。
  委員の皆様からはいたらない点等のご指摘と期待の言葉をいただき、今後の活動に生かしていきたいと考えています。
   
 学習会2回目の6月2日は、「ハナミズキビオトープ周辺の昆虫を観察しよう」をテーマに、廣瀬先生を講師に迎え、千波湖の親水デッキをスタートしてハナミズキビオトープまでの約2qの距離を昆虫を探しながら歩きました。
  参加した子供たちは、網を振ったり、足で落ち葉をかき分けながら昆虫を探し、見つけては先生のところへ持ってきて名前や生態を聞いていました。

【話は座って聞きます】

【ジンガサハムシ】

【アオズオオムカデ】
 オトシブミやコマルハナバチなど約40種類の昆虫を見つけた中で、ジンガサハムシという金色に光っている小さな虫がいました。
 ヒルガオの葉裏に生息している普通種ですが、見かけることが少なく、死んでも変色しないので、ボンドで留めてアクセサリーにすることが出来ると教えてくれました。
 また、ヨコズナサシガメなどの外来種が増えてきて生態系が変わってきていることや、アオズオオムカデやカナヘビのように、まだ自然が残されていることなども話してくれました。
 6月30日の「千波湖の歴史と大気測定を勉強しよう」では、千波湖や偕楽園の歴史クイズラリーと大気測定車に乗って大気環境濃度を調べました。
 親水デッキから偕楽園の好文亭付近までを散策しながら歩いていると、待っていたスタッフから「好文亭の「好文」とはどんな意味か」とか、「好文亭は何のために造られたのか」などの問題が出されました。
 偕楽園は「民と偕(とも)に楽しむ」ために1842年に開園されました。
 その中にある好文亭は家中の人々の休養所として造られ、梅を愛した徳川斉昭公が中国の故事から梅を意味する「好文」を使って命名したそうです。

【偕楽園から見た千波湖】

【大気環境測定車(みどり号)】
 またこの回では、当協会の所有する「大気環境測定車(みどり号)」に搭乗し、大気汚染物質をどのように測定・監視しているかを学びました。

  今後の学習会は、7月では千波湖周辺森林の昆虫と温暖化について考え、8月では大好評をいただいている千波湖内の水生生物と水質検査で千波湖に入ります。
 ぜひ、濡れてもよい服装でご参加下さい。

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